神から生まれた者 ヨハネの手紙第一 5章1~5節

富高尚師

 日本人の多くは、死んだら終わり、または前世があり来世があるといった輪廻の死生観をもっているのではないでしょうか。しかし、聖書は、永遠のいのちがあることをはっきりと教えています。
 ヨハネは、福音書の中でも、この手紙でも、そのことをしっかりと知ってもらいたいと願って書いたのです。
人は二度生まれることを聖書は教えています。一度目は、お母さんのお腹から。二度目は神様からです。ヨハネ福音書3章で、イエス様ご自身がユダヤ人の指導者であるニコデモに、そのことを教えています。(ヨハネ3:3)彼は、律法に忠実に歩み、真剣に神の国を求めていました。しかし、そこに入る確信がなかったのです。そんなニコデモにイエス様がたとえで話されたのは、民数記(21:4~9)の話でした。神とモーセに逆らうイスラエルの民に、神様は毒蛇を送られました。神様が毒蛇にかまれて死んでいく民を救う方法をモーセに教え、モーセはその通りに青銅の蛇を作って旗竿に掲げます。それを仰ぎ見た者は毒蛇にかまれても死なずに生きたのです。ただ、青銅の蛇を仰ぎ見るだけで死なずにすむなどと、あまりにも簡単すぎて、にわかには信じがたいことだったでしょう。
 私たちにとっての、旗竿に掲げられた青銅の蛇とは、十字架にかかって死んでくださったイエス様です。もし、私の罪のために身代わりとなって十字架で死んでくださったイエス・キリストを信じるなら、私の罪は赦され、永遠のいのちを得ることが出来ます。そしてそれは、新しく神様から生まれるということなのです。まさに、イエスがキリストであると信じた者は、神から生まれた者なのです。
 神様から生まれた者は、生んでくださった神様を愛し、神様から生まれた者をも愛します。また、神様の命令を守ります。ここに世に勝つ秘訣がありますが、「勝つ」とは、もちろん腕力や武器で戦うのではありません。それは、世の人々の心と思いを神様に向けさせ、その言葉に耳を傾け、心を開かせるように導き、働きかけることです。それは、神から生まれた者、イエスを神の御子と信じる者にしかできないのです。
 また、神から生まれた者の勝利は、「死」に対する勝利です。この世は、死を恐れ、死に対して無力であり、人間にとってどうすることもできない問題なのです。しかし、神から生まれた者、イエスを神の御子と信じる者は、イエス・キリストの復活によって「死」に勝利したのです。まさしく、イザヤが預言したように「死は勝利に呑み込まれた。」(イザヤ25:8、Ⅰコリント15:54)のです。

コメントを残す

コメントを投稿するにはログインしてください。