カナン讃歌

 中国の貧しい農夫のもとに、小敏(シャオミン)という女の子が生まれました。彼女は、生まれて10日目に養女としてもらわれていくはずでした。しかし、その当日に大洪水が起こり、その縁談はなくなりました。両親は今、その時のことを「神様がなさったこと」と受け入れています。
 小敏は、両親のもとで成長しました。そして、畑に出て自然を見るたびに、「この素晴らしい自然を造られた方はどなただろう。確かにこれを造られた方がいらっしゃる。」と考えていました。その後、彼女は中学生になり、「鼻腔炎」に悩まされることになります。毎日、頭痛とめまいが襲い、ついには中学を中退しなければならない状態に追い込まれました。
 そのような失意の中、親戚のおばさんに教会に誘われました。そして、その教会で「自分が捜していた天地を造られた方は、ここにいる!」と確信し、救われたのです。彼女が救いの喜びに溢れていると、彼女の口から歌が突いて出てきたのです。それは、彼女にとって不思議な体験でした。何故なら、彼女は音楽に関する知識はほとんどなかったのですから。まさにその時が、神様が小敏に「賛美の賜物」をお与えになった瞬間でした。彼女は、楽譜を書くことは出来ません。自分で歌って、子どもたちに自分の歌を伝えました。その歌がやがて大人の耳にも届きました。「この素晴らしい歌詞、素晴らしいメロディ。一体この歌は誰が作ったの?」と皆驚きました。そしてもとをたどった時、小敏にたどりついたのです。彼女の家族は、小敏が作ったという事実を誰も信じませんでした。「あの小敏が歌なんぞ作れるはずがない。そのような学びをしたことのない彼女が・・」と言って。
 しかし、神様の業によって、彼女の口から賛美があふれ出ているという真実を知った時、彼女の家族は神様を恐れました。「彼女の口からから賛美が次々と生まれてくるなんて・・・。神様の啓示の他には考えられようか。」と。
 小敏から生まれた讃歌は、これまで1000曲以上を越えます。小さな貧しい少女、そして小さな家の教会から生まれた曲が、今は中国全土に広がり、人々を励まし、慰め、信仰を強め、多くの人々を天の御国へと導いているのです。特に迫害の中、血と涙をもって福音伝道している人々は、この讃歌が自分たちの原動力になっていると言います。倒れそうになったときも、再び奮い立つことが出来るそうです。
 小敏自身も、この讃歌を人々に伝え、伝道の働きを続けています。ある時は、刑務所の中で賛美が与えられました。彼女が神様への賛美を捧げると、多くの囚人が彼女の賛美に耳を傾け、感動し、「私も主に従いたい。」と救いに導かれました。
 彼女は涙ながらに歌います。「逆境の中にあって、私は強くなり、逆境の中にあって私は成長する」と。つらい時には、いつも主に祈り、その度に主は「わたしはあなたと共にいる」と答えて下さったという数々の証には感動を覚えます。
 彼女は、救われた喜びを一瞬たりとも忘れません。常に神様の愛に感謝し、感動し、その愛を賛美を通して伝えています。その歌が多くの魂を揺さぶり、今、世界を変えようとしているのです。

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