母の日礼拝(ルツ記1章)

 箴言の31章には、「模範的な妻、また模範的な母」とはどのような者であるか、が書かれてあります。このような女性をモデルとする人は幸いでしょう。
 旧約聖書のルツ記にも、模範にすべき女性が出て来ます。彼女の名前は「ナオミ」と言い、一人の夫と二人の息子がいました。
 当時は、さばきつかさが治めていましたが、その地にききんがあっため、ナオミの夫は家族を連れてモアブの地で滞在していました。 突然不幸が襲い、夫のエリメレクが死んでしまったのです。
 彼女と二人の息子が後に残され、やがて二人の息子は、モアブの女性を妻にめとり、約十年間そこに住みました。息子達の嫁の名はオルパとルツ。しかし、この息子までも次々と死んでしまいました。
 そこで、彼女は残された二人の嫁と一緒に、今まで住んでいた所を出て、ユダの地へ戻るために帰途につきました。そのうちに、ナオミは二人の嫁に「あなたがたは、それぞれ自分の母の家へ帰りなさい。あなたがたが、なくなった者たちと私にしてくれたように、主があなたがたに恵みを賜り、あなたがたが、それぞれ夫の家で平和な暮らしができるように主がしてくださいますように」(ルツ記1:8、9)と、別れを告げました。すると、オルパは渋々故郷へ戻りましたが、ルツは最後までナオミにすがり、離れようとはしませんでした。ルツは「あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。(ルツ記1:16)と決心が固いことをナオミに伝え、二人はナオミの故郷へと向かったのです。
 ナオミは信仰心の熱い女性であったに違いありません。息子が死んだ時も、揺るぐことなく、嫁達を励まし、支えたのでしょう。その信仰生活を見て、二人の嫁はナオミを心から尊敬していたのです。
 この一連の出来事は、ナオミにとって試練の時でした。「神様が私をつらいめに会わせたのだ」と悲しみながらも、神様に対する信仰を捨てることはありませんでした。すべてが神様の御手の中で行われていたことだと認めていたのです。
 私たちの信仰生活も、すべてが順風満帆ではありません。悩み苦しみの中を通されることもあります。その中にあって、神様に寄り頼み、神様の栄光を仰ぎ見るためです。
 嫁のルツは、忠実にナオミに仕え、従いました。その結果、ボアズという男性と結婚することが出来ました。そして二人の間に「オベデ」と言う、イスラエルの王である「ダビデ」の祖父にあたる人物を身ごもったのです。ルツは異邦人であるにも関わらず、イスラエルの王の系図に加えられました。これは、まさに神様のご計画です。
 ルツは、素晴らしい母のもとにいました。ナオミの素晴らしい信仰者が彼女のモデルとなってくれたのです。ナオミは、自分の不幸よりも、二人の嫁の幸せを願う、「受けるよりも与える」信仰者でした。私たちも、「ナオミ」という模範的な母の信仰に目を留め、神様に信頼し、更に祝福の内を歩みましょう。