葦から岩へ

「~あなたはヨハネの子シモンです。あなたをケパ(訳すとペテロ)と呼ぶことにします。~」(ヨハネの福音書1:35~51)

 バプテスマのヨハネは、人々に悔い改めを説き、洗礼を授け、「キリストを紹介する」という自分の使命に徹底して生きる人でした。彼の働きを見ていた人々は、「彼こそ偉大な預言者だ」と言って尊敬し、イエス様も彼の働きを賞賛されました。
 バプテスマのヨハネが、「見よ、神の小羊」とイエス様について語った時、それまでヨハネに従っていた弟子達は、イエス様について行きました。
 ヨハネから聞いて、イエスについて行ったふたりのうちひとりは、シモン・ペテロの兄弟アンデレで、彼はまず自分の兄弟シモンを見つけて、「私たちはメシヤに会った」と言いました。そして彼がシモンをイエス様のもとに連れていくと、イエス様はシモンに目を留めて「あなたはヨハネの子シモンです。あなたをケパ(訳すとペテロ)と呼ぶことにします。」と言われました。「シモン」とは「葦」の意味で、イネ科の植物で風に揺られてユラユラと動く植物です。しかしイエス様は、「もはやあなたは、この世の情報や問題に揺るがされる弱い者ではなく、信仰によって岩のように揺るがない者になるように」との意味を込め、「ペテロ(「岩」という意味のギリシャ語)と名前を変えました。
 イエス様は、ペテロが「葦」のように揺れ動く、そのような弱さを持っていることをご存知でした。彼は、「私は何があってもイエス様について行く」と豪語していましたが、いざイエス様が捕らえられると、手のひらを返したかのように、イエス様を呪って「私は、あの人を知らない。」と言ったのです。彼は、状況によって揺れ動く者でした。しかし、イエス様は全てをご存知で、ご存知だからこそ彼に愛と哀れみを持って「ペテロ(岩)」と名づけたのです。
 神様は、私たちの揺れ動く心をご存知です。私たちは葦のように状況に左右され、影響されやすい者です。しかし、神様はそんな私たちを見て、聖霊の力によって、岩のように強く、揺るがない信仰を持つようにとうに励まして下さるのです。
 聖霊様は、助け主です。そして、いつも私たちと共にいて下さるお方です。
「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。」(ヨハネの福音書14:16)
 神様は、私たちの弱さもすべてご存知で、助け主を送って下さいました。この方によって、私たちはもはや揺れ動く「葦」ではなく、揺るぐことのない「岩」となったのです。信仰を持って、主に従っていきましょう。

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