「選択」

富高尚師

 創世記14章の冒頭をみると、4人の王とソドムとゴモラを含む5人の王たちとの戦いが記されています。その結果、ソドムとゴモラを含む5人の王の連合軍は戦いに敗れ、全財産と食料全部を奪われてしまいます。そして、ソドムに住んでいたロトもまた全財産を奪われてしまいました。
 アブラムは、ロトがとりこになったことを聞くと、すぐに戦いの準備をしました。しかし、戦いに行くのは、「自分の家で生まれたしもべ」だけです。4人の王の連合軍に立ち向かったのは、たった318人のしもべだけでした。そして、4人の王の連合軍に勝利し、奪われた全財産と食料を奪い返したのです。
 神の戦いは、決して数の多いことで勝敗が決まるのではありません。同じ信仰を持ち、しもべとしてリーダーに忠実に従う兵士がどれだけいるかが勝敗を分けます。また、「しもべ」は良く訓練された者(新改訳2017)でなければなりません。戦う勇士であると同時に戦い方をよく知っていることが大切です。
 また、戦いに大勝利をおさめ、戻ってきたアブラムを二人の王が出迎えました。一人はソドムの王で、もう一人はシャレムの王、メルキゼデクです。メルキゼデクはパンとぶどう酒をもって、アブラムを祝福します。その目的は、この戦いに勝利を与えてくださったのは、「天地を造られた方、いと高き神」であり、その栄光を神に帰することを伝えることです。アブラムもメルキゼデクの言葉に従い、彼にすべての物の十分の一を彼に与えました。
 一方、ソドムの王は何をしにアブラムを迎えに来たのでしょう。彼は、「人々は私に返し、財産はあなたが取ってください。」と言いました。ここには、サタンの思惑が潜んでいます。サタンは捕らわれの身となった人々を簡単には解放しません。しかし、サタンはこの世を支配し、巧みにお金や異性や権力でクリスチャンを惑わします。自分の力で勝利し、財産を得、権力を握ったと思わせるのです。
 アブラムは、メルキゼデクのパンとぶどう酒を選び、またその祝福を受けました。私たちを祝福し、勝利へと導きかれるのは、「天と地を造られた方、いと高き神」以外にはありません。アブラムは、ソドムの王の申し出をきっぱりと断りました。一切の関係を断ったのです。私たちも、この世において、サタンの惑わしに信仰を揺るがされることなく、「糸一本でも、くつひも一本でも」関わりを持つことのないように、神の祝福とみことばを選び取りましょう。

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