家族の救い 使徒の働き 16章6~15節

富高尚師

 「使徒の働き」は神様の驚くべき御業の連続です。特に、15章(エルサレム会議)以降は、異邦人への救いの御業が不思議な導きによって展開していきます。その初穂となった家族がリディヤの家族です。
 パウロの計画では、アジアに向かう予定でした。しかし、聖霊によってみことばを語ることを禁じられたのです。(6節)また、ビティニアに進もうとすると、今度はイエスの御霊がそれを許されなかった(7節)とあります。私たちの感覚では、みことばを語るのに、「時が良くても悪くても」いつでも良いのではと思いがちですが、神様には一番良い時があるのです。パウロは示されるまま、仕方なく東へ向かいトロアスへ行きました。するとその夜、幻を見て、はっきりとマケドニアに行くことを示され、ただちにそこへ向かいました。神様が確かに召しておられることを確信したからです。(10節)
 パウロがマケドニアに着いて最初に訪れた町がピリピの町でした。この町はマケドニア地方の主要な都市でしたが、ユダヤ人が集まる会堂(シナゴーグ)はなかったようです。主からの明確な幻を見て導かれたて来ましたが、彼らが行ったのは、会堂ではなく、「川岸」だったのです。(13節)しかも、そこに集まって来たのは女性たちでした。同じ御霊の働きでも、ペンテコステの日に、ペテロの説教によって、男だけで三千人も救われた大リバイバルの状況とは大違いです。
 でも、そのような状況の中にも神様に備えられた「神を敬う」一人の女性がいました。それがリディアです。主は、彼女の心を開いて「パウロの語ること」に心を留めるようにされたのです。(14章)リディアとその家族は、すぐに信じてバプテスマを受けています。そればかりか、無理やりパウロたちを家に泊め、伝道を支援することを懇願しているのです。
 一人の女性の救いと献身によって、この後、ヨーロッパへと福音が広まっていくこととなります。リディアは、ティアティラ市出身の異邦人です。また、その町は、聖霊によってパウロたちがみことばを語ることを禁じられたアジアにある町なのです。本当に主の不思議な導きとしか考えられません。もし、パウロが「その夜」の幻に従うことがなかったら、リディアとの出会いもありませんでしたし、彼女も彼女の家族の救いも実現しなかったでしょう。あなたと出会う、たったひとりの出会いと関係に主が働かれると、必ずその家族が救われてきます。リディアとその家族は、パウロたちを助け、その働きによって福音がヨーロッパへと伝わり、次々と新しい教会が誕生していきました。私たちも、自分の思いや考えにとらわれることなく、聖霊様の導きと主の方法に従ってまいりましょう。

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