エノクのように「神と共に歩む」ことを選ぶ

富高美和師
「エノクはメトシェラを生んでから三百年、神とともに歩み、息子、娘たちを生んだ。」(創世記5:22)
 アダムから7代目のエノクの時代。ノアの時代と同じように、人々の考えや心に浮かんだ思いはことごとく悪に傾き、サタンの支配下にありました。しかしその中にあっても、エノクは神と共に歩む道を選び、預言者としての働きを全うしました。その忠実な心が神様に喜ばれ、彼は死を見ることなく天に挙げられたのですが、何故エノクは、そのような大いなることを成し遂げることが出来たのでしょうか。
 彼の転機は65歳の時にやってきました。この年、息子が与えらえましたが彼は主に導かれ「メトシェラ:彼の死後に送られた神の裁きの意」と名付けました。名前の通り、メトシェラは969年生きましたが、彼の死後起こった裁きが「ノアの大洪水」です。エノクは、神様によって先にそのことを啓示されていました。それだけではありません。ユダの手紙14節を見ると「見よ。主は何万もの聖徒を引き連れて来られる。すべての者に裁きを行い~」とありますが、この「聖徒」とは教会のことです。彼は、教会がイエス様と共に挙げられ、7年間の艱難時代の後にイエス様と共に地上に降りてくることも神様によって啓示され、そして預言していたのです。またへブル人への手紙には「信仰によって、エノクは死を見ることがないように移されました(携挙)。神が彼を移されたので、いなくなりました。彼が神に喜ばれていたことは、移される前から証されていたのです。(11:5)」の後に「神に近づくものは(エノク)、神がおられることと、神がご自分を求める者には報いて下さる方であることを信じなければならないのです。(11:6)」と続きます。エノクは全能なる神様が絶対的な存在であることと、信じる者には報いて下さることを固く信じていました。彼は信じない者に与えられる「裁き」の啓示だけではなく、信じる者に与えられる「報い」の啓示も受けていたのです。天地の初めから終わりにいたるまでの膨大な計画全部です。
 エノクは、信じる者が受ける報いがどれほど素晴らしいかを知り、「神と共に歩む」道を選び続けました。聖書において、エノクについての記述はとても少ないです。しかし同じように神と共に歩み、そして死を見ることなく天に挙げられたエリヤを見る時に、エノクがどのような歩みをしていたかがよく分かります。エリヤが遣わされた北イスラエルは、悪王アハブによって偶像で満ちており、完全にサタンの支配下にありました。しかし、エリヤは「私が仕えているイスラエルの神は生きている!」と宣言し、雨も露もとどめ、またある時にはバアルの預言者450人とアシェラの預言者400人を集めて対決しました。神の国を担う者はエリヤ一人です。バアルの預言者たちが朝から昼まで祈っている時、サタンとおびただしい数の悪霊もそこにいたはずです。しかし、創造主なる神様の前では指一本動かすことも許されなかったのです。たった一人、エリヤが主に祈ると、天から激しく火が下り、生贄も注がれた水もすべて焼き尽くしてしまいました。圧倒的な勝利と共に、エリヤは本物の神がどのような方かを証したのです。エノクは、300年というエリヤよりもはるかに長い間、生きておられる創造主なる神様を証し続けた預言者でした。教会が天に移される時が近づいています。エノクのように神と共に歩む道を選び、天にある報いに期待しつつ、主を証し続けましょう。

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